ローデロン夏

 カウンターサッカーからパスサッカーへ。彼のゲームスタイルはシーズン途中に一変した。一年目、彼のチームは第4位。一年目でこの結果ならば、慣れと選手補強で昇格は時間の問題だと思われた。しかし二年目がはじまっても、チームは低迷を続ける。ここでヤマケン監督は大きな決断をした。憧れの1トップカウンタースタイルから飽きるほどやった4−4−2のスタイルへとシフトしたのだ。勝つことへの執念、それを思い出したとき、彼は監督として大きな成長を遂げた。これによりチームは勝ち点を重ね、激しい昇格争いをくぐり抜け、得失点差で2位へと滑り込んだ。念願の昇格。そして翌週にはカップ戦の決勝が待っている。果たして翌週、彼の汗と涙の結晶は実を結ぶのか。